「交通」の未来を考える

(本ブログは8月18日にサンフランシスコより掲載されたものの抄訳です)

このたび、Uber による Otto 社の買収を発表できることをとても嬉しく思います。Otto 社は 90  名以上を擁する技術系スタートアップ企業です。同社は「交通の未来を考える」をミッションに掲げており、まずはトラックの自動運転に着手しています。Otto 社の共同設立者である Anthony Levandowski(アンソニー・レヴァンドウスキー)は、私の直属として、サンフランシスコ・パロアルト・ピッツバーグで個人輸送や配達、トラック輸送の自動運転事業を担当します。

これは大きなニュースです。世の中で、アトム(物質)とビット(情報)の世界が、ますます関わりを持ってきています。デジタルサービスを物質世界で提供するためには、人々の生活を豊かにする洗練された物流や人工知能、ロボット工学システムを構築しなければなりません。

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こういった先端技術の知見において、Otto 社と Uber の融合は理想的なドリームチームです。Anthony は自律系工学における世界トップクラスのエンジニアであり、彼の最初の発明である自動運転バイクの Ghostrider は、今ではスミソニアン博物館に保管されています。同様に大切なことは、Anthony が俊敏性を備えた経験豊富な起業家であることです。

Uber は Otto 社と一緒になることで、最も強力な自律系工学グループの一つを擁することになりました。Uber では、Otto 社およびピッツバーグにある Uber のアドバンスト・テクノロジー・センターで道路上を走っている自動運転トラック/自動車や、数百もの都市で提供するライドシェアやデリバリーサービスでの経験、毎月得られる 12 億マイル(約 19.2 億 Km) の走行データおよび知見を有しています。

この 6 年間で、交通およびデリバリービジネスにおいて、スマートフォン技術が持つ絶大な影響力を目の当たりにしてきました。ボタンを押すと、確実に街の中を移動できる手段を安価に得られるようになり、世の中が良い方向に急速に変化しています。ライドシェアは、飲酒運転の数を減らし、公共交通を補完し、人々は従来の交通手段ではたどり着けなかった場所に行けるようになりました。そして徐々に自動車を所有する必要性を置き換えています。ここで最も重要なことは、スマートフォンが多数の「相乗り」を実現していることです。より多くの人がより少ない台数の車に乗ることで、都市の渋滞と環境汚染を減らすことができるのです。

もちろん、特に安全性に関していえば、これは始まりにすぎません。毎年 100 万人以上の人が交通事故で亡くなっており、その 90% は人的ミスが原因です。アメリカでは、25 歳未満の人の死亡原因で最も多いのは交通事故です。このような悲劇は自動運転技術によって防げるかもしれません。だからこそ、同じく本日発表するスウェーデンの自動車メーカーである Volvo 社とのパートナーシップが重要となります。Volvo 社は、安全性において継続的に市場をリードしている企業です。Uber は自動車を作った経験がないため、当社の自動運転戦略にとって協業は極めて重要です。数年前に自動車工場に初めて訪問した際に認識しましたが、これを実現するのは信じられないくらい難しいことです。Uber の自動運転技術と Volvo 社の最新の自動車と安全技術を組み合わせることで、1 社単独で進むよりも早く未来にたどり着けると確信しています。

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Volvo 社とのパートナーシップを本当に嬉しく思います。そして Anthony、Lior そして Otto のチームの皆さん、Uber へようこそ。皆さんと一緒に課題に取り組んでいけることを喜ばしく思います。一緒に前に進みましょう。

-トラビス・カラニック
Uber CEO兼共同創設者

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