京丹後市の「ささえ合い交通」ドライバー、 認知症サポーター養成講座に参加

Uber が ICT システムを提供している「ささえ合い交通*(運行はNPO法人 気張る!ふるさと丹後町)」のドライバーの方々 10 名が、京丹後市の認知症キャラバンメイト の協力の元、2017 年 2 月 7 日に京丹後市丹後町内で厚生労働省が推奨する「認知症サポーター養成講座」を新たに受講しました。これにより合計 13 名の「ささえ合い交通」のドライバーが認知症に関する知識や対応力を付けることになり、「認知症サポーター」として認知症の方がご乗車された際に、地域とも連携を取りながらより円滑なサポートを行えるようになりました。万が一何かがあった場合は、地域の相談窓口に相談し、いちがお園(介護施設) や地域包括支援センター、認知症安心サポート相談窓口、病院などに連絡を取り対応します。

昨今、認知症の方の数は増え続け、認知症の方が関与する交通事故も多発しています。それを受け、2017 年 3 月 12 日より改正道路交通法が施行される予定で、75 歳以上の方が逆走や信号無視などを含む 18 項目に違反すると、臨時の認知症検査が義務付けられます。もし認知症と判断された場合は、免許の停止や取り消しとなります。そこで「ささえ合い交通」では、地元の運転や外出を諦めた認知症の方やそのご家族がもっと安心して出かけられるよう、ドライバーの方々が直接本講座を受講することにしました。なお、認知症サポーターは目印としてオレンジリングを着用あるいは車内に置いています。

認知症サポーター養成講座では、最初に「認知症チェックリスト」を使いながら認知症に関する理解を深めました。チェックリストには、「同じ話をくりかえす 」や「 片付けた物の場所がわからなくなる」などといった身近な項目が並び、認知症は誰にでも起こりうるという意識が高まりました。

次に、ビデオを見ながら「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」という認知症の方への対応の 3 つの心得を学びました。その後、「『お金を無くした』と言って、1 日に 2 回もささえ合い交通を利用して農協に行っており、前月もすでに10 回も農協に行っている独居の方」が乗車するという事例を使い、ささえ合い交通のドライバーとしてどのように対応すべきか、活発に意見を交換しました。

ドライバーの方々からは、「認知症の疑いがある方が乗車された際には、金融機関や地域包括センターに相談する」や「自尊心を傷つけないよう、親切丁寧に声をかけ、細かく質問をする」などの意見や提案が出ました。

認知症サポーター養成講座修了後、「何回か同じような講座を受けたが、ささえ合い交通のドライバーとしてどう対応するのかを考えたのは初めてでした。新たな発見があり、勉強になった。」「ささえ合い交通でもすでに認知症の方がご乗車されたことがあり、さらにサポートしていこうと思った」というコメントがドライバーからありました。

Uber は「ささえ合い交通」を通して、今後とも京丹後市の交通施策の改善に寄与して参ります。

*ささえ合い交通は、2016年5月26日に開始したサービスで、道路運送法第78条第2号に基づく「公共交通空白地有償運送」制度を活用し、地元のNPO法人 気張る!ふるさと丹後町が運行しています。利用者はUberのスマートフォンアプリを通じて配車が可能です。同制度とICTシステムの組み合わせは、全国初の試みとなります。
** トップ写真:今回受講したささえ合い交通のドライバー10名とサポートいただいた京丹後市福祉課の方々